2日間だけ

この人がいたから大学時代生きていられたというほど感謝している友人の実家にお邪魔していた。会うのは半年ぶりだ。積もる話。

でも私の体力がなくてほとんど寝ていた。晩御飯に角煮をいただいた。なにか(魚)の西京焼きも美味しかった。彼女と同じ空間にいる時だけ自己否定の痛みを忘れている気がする。わからない。彼女に依存しているのだろうか。執着しているのは確かだ(在学中は彼女が他へ行くと泣いたりしてもっとひどかった)。いつものように散歩した。夏の夜の闇を2人で歩いた。私たちの会話は同じテンポを刻んでいる。田んぼの青臭い匂いとカエルの響きあう満点の星空。

 

朝起きて目玉焼きを食べる。彼女は海苔に醤油をつけて食べる。おいしい。

しばらくして歩いてパン屋さんへ。その後コンビニでファミチキを2人で買う。

わたしはうまく話せているだろうか。

 

台風で延期になってから、なかなか出発できずにいた(なんと到着したのは夕方5時だった)。人としていろいろな約束が守れない。

でもそれでも、こんなことになっている私の手を離さないでいてくれるだけで、もしこれからそうではなくなったとしても、彼女のことを恨むことはできない。彼女が大事にしているものを絶対に壊したくない。

 

実家を這い出て最初に見た光が彼女で本当に良かった。

 

今1人の部屋に帰ってきてこれを書いている。頭の中が静止している。ずっと痛みを忘れていられたらいいのに。彼女を失わないように友人として最善の振る舞いを考えることで気持ちを落ち着かせる。

 

そよ風のように言葉を紡ぐ人は彼女にぴったりだと思った。よかったなあと思った。